8月、 |
12~18日、第56回花岡哲象絹本日本画展。(そごう千葉店7階美術画廊。)高齢により、渡辺美術さんの最後の仕事となった。初めてのデパートでの個展を平成6年8月に同店で企画していただいてから、20年間お世話になった御恩に心から感謝したい。
26日、八島湿原取材。(清敬が同行。) |
9月、 |
7日午前4時、母德枝が他界する。享年86歳。戒名「皎月院慈德操韻大姉」。 |
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いつか来る日とは知りつその時を迎えし今朝は心ふるえて
母逝けり冷えゆくからだともなひて雨のあがりし夜明けの街へ
母逝きし晨(あした)にゆれる秋桜に夜雨の名残の雫光れり
(M様より)
秋桜の夜露とともに逝く方の清きおもひを永遠に忘れむ |
10月、 |
24日、上高地取材。(清敬が同行。) |
12月、 |
1日午前3時5分、父清人が他界する。享年94歳。戒名「嶺松院慈清亨通居士」。 |
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逝きて尚吾が手を温む父の手に支えられ来し幸せ憶ふ
土塊(つちくれ)を渾身こめて持ち上ぐる父逝く朝の初霜柱
母送り父もまた逝く極月に吾をなぐさむ初雪の舞ふ |
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25日~26日、第9回冬の上高地取材。 |
私にこの身を賜り、育み、画業を支え続けて下さった父母よ、いつかの生で必ず再会し御恩に報いることが出来ることを心より祈ります。
会者定離(えしゃじょうり)を知らされ愛別離苦(あいべつりく)を経て、私は往き過ぎぬものを見出してゆくことができるでしょうか。 |
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往き過ぎるこの世の全てと知ればこそ
永久(とわ)と共振(ふる)える往き過ぎぬ時 |
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第55回記念
花岡哲象絹本日本画展
市立岡谷美術考古館 |
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第56回花岡哲象日本画展
そごう千葉店7階美術画廊
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№683 入日影(いりひかげ) 30号(59.3×85.4㎝) 絹本(1月)
№684 晨(あした)の夢 30号(85.3×59㎝) 絹本(2月)
№685 往き過ぎぬ時 40号(99.5×60.8㎝) 絹本(3月)
№686 今宵一夜(こよいひとよ) 12号(38.3×62㎝) 絹本(4月)
№687 暗香星天 30号(120.1×42.9㎝)絹本(6月)
№688 六月の山湖(二) 40号(98×60.5㎝) 絹本(8月)
№689 霧流る野 30号(59.3×85.4㎝)絹本(10月)
№690 名残の月——逝きし母に捧ぐ 30号(59.3×85.4㎝)絹本(11月)
№691 秋桜 12号(38.3×62㎝) 絹本(12月)
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